米フェイスブック、ユーザー投票実施へ 投票制度打ち切り巡り

2012.11.27 Tue posted at 10:07 JST

(CNN) 米交流サイト大手のフェイスブックが打ち出した、プライバシーポリシーに関するユーザー投票制度打ち切りの提案を巡り、賛否を問うユーザー投票が実施される見通しとなった。今週中に行われる可能性がある。

問題となっているのは、フェイスブックがプライバシーポリシーの重大な変更を行う場合、ユーザーに投票権を与えて賛否を問うと定めた制度。

同社は先週、登録ユーザーが10億人を超す超巨大サイトになったことなどを理由に、この制度の廃止を提案し、コメントを募っていた。同社の規定に従えば、28日までに7000を超すコメントが寄せられた場合、制度廃止の是非を問う投票が行われることになる。

これに対して同サイトの英語版に寄せられたコメントは、26日現在で既に1万2000を突破し、規定数を超えた。これにより、フェイスブック史上3度目の投票が行われる見通しとなった。過去の例に従えば、週内にも投票が実施される可能性がある。

フェイスブックのザッカーバーグCEO

過去の投票はフェイスブック上の「サイトガバナンス」のページで実施され、7日間の投票期間が設定された。

ただし投票結果が拘束力を持つのは、投票率が30%に達した場合のみ。つまり、10億人を超すユーザーのうち、3億人以上の投票が必要になる計算だ。この基準に達しなかった場合、投票結果は「参考」として扱われ、提案を実行に移すかどうかはフェイスブックが判断できる。

過去の例を見る限り、投票率が30%に達する可能性は低そうだ。同社によると、今年6月に実施された前回の投票で、1票を投じたユーザーは34万2632人にすぎなかった。

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