北京のキティ・レストラン 可愛さで大人気も味は二の次?

メーンターゲットは15~35歳の女性客だという

2012.11.26 Mon posted at 17:45 JST

(CNN) サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」をテーマにした店やサービスが世界各地に続々登場している。

台湾のエバー航空は機体にキティをあしらった旅客機5便を運行し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにはハローキティの高級スパが登場。中国の浙江省安吉では2億ドルをかけたテーマパークの建設が進み、2014年に開業する予定だ。

なかでも、北京に昨年出店したレストランは、カップルや家族連れでにぎわう人気スポットになっている。

北京・三里屯の高級ショッピングモールにあるレストラン「ハローキティ・ドリーム」は、昨年12月に鳴り物入りでオープン。キティをテーマにしたレストランはアジア初だという。開業当初は何日も前に予約しないと入れない盛況ぶりで、午前11時の開店と同時に座席がいっぱいになった。

客はカップルが大半を占め、男性がプロポーズの場に利用することも。店長は「男性は、ここでプロポーズすれば思い出になると考える。これまでのところ、すべての女性がプロポーズを受け入れた」と話す。

ここでプロポーズすれば成功は間違いない?

同店の最高経営責任者(CEO)を務める歌手で女優のサラ・ワンさん(25)は先のインタビューで、同店は15~35歳の女性客をターゲットにすると話していた。

収容人員は70人ほど。店内にはシンクから鏡、座席のブースまでピンク色のキティの装飾であふれ、至る所にキティのぬいぐるみが飾られている。

貿易会社に勤めているという客の男性(36)は、「時々女性の同僚を連れてここにランチに来る。女性たちはハローキティと一緒に育って今でも大好きだと知っているから」という。連れの20代の女性3人も、今でもキティの携帯電話ケースやコスメケースを買っていると打ち明けた。

レストランのメニューは肉のローストやスープ、サラダ、サンドイッチ、ピザ、パスタ、チャーハン、カレーなど、アジアと洋風の味を取り入れた。

レストラン内にもさまざまなグッズが

記者はウエーターの勧めに従って、チキンのチーズ焼きにパスタとフライドポテト、キティの顔の形の野菜を添えたメニューを注文。しかし残念ながら、チキンは硬くてチーズは冷えて固まり、パスタのソースは缶詰から取り出したままのような味がした。

キティの旗付きつまようじでとめたミニバーガーも同じような味だったが、フルーツとホイップクリームが載った「ホームメードアイスクリーム」はクリーミーで、確かにホームメードの味がした。

同店は家族連れにも大人気で、子どもたちの姿も多い。6歳の娘を連れた母親は、自分がキティのファンなので家族をランチに連れてきたと話していた。

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