米軍高官にまた醜聞、公金疑惑でアフリカ軍元司令官が降格

公金の不適切な使途で中将に降格、退役処分となったウォード元アフリカ軍司令官

2012.11.15 Thu posted at 18:56 JST

(CNN) 米国防総省は15日までに、アフリカ地域を担当する米軍のアフリカ軍の初代司令官を務めたウィリアム・ウォード大将に公金の不適切な使途疑惑が発覚し、パネッタ国防長官がウォード氏を中将に降格させた上で退役させる処分を決めたと発表した。

国防総省は声明で、同中将に8万2000ドル(約656万円)の返金を求めるとも述べた。年金も減額される予定。年金の額は軍役期間の長短によって異なるが、大将に上り詰めた軍人の額は通常、年間10万ドル以上となっている。

同省の調べによると、中将は大将の地位を利用して妻に公用車を使った過度のショッピングを許したり、ぜいたくな旅行をしたり、軍人関連契約業者の計らいで米人気俳優デンゼル・ワシントンと舞台裏で会える招待にも1度応じていたりしたという。

ウォード氏は2011年4月にアフリカ軍司令官を離任。その後は少将として陸軍副参謀総長の補佐などを務めていた。

米軍内では最近、高官が関与する不祥事が相次いで発覚。アフガニスタン駐留米軍のアレン司令官は、女性に不適切な電子メールを送った疑いで捜査の対象になっている。また、アレン司令官の前任者だったペトレイアス米中央情報局(CIA)長官も不倫騒動の渦中にある。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。