アップルが小型iPadを近く発表か、買う?買わない?

2012.10.13 Sat posted at 10:40 JST

(CNN) 米アップルはかねて発売がうわさされていた小型タブレット端末「iPadミニ」を発表する見通しだ。当初今月17日にも発表されるとうわさされていたが、23日という説が浮上している。クリスマス商戦のシーズンを前にこの製品をすぐ買いに行くか、それとも様子を見るべきか。ユーザーから様々な声が上がっている。

アップルはこれまで新製品を発売してきた時と同様、iPadミニについて固く口を閉ざしている。

昨年死去した創業者のスティーブ・ジョブズ氏はかつて、小型のiPadという案を明確に否定していた。2010年のインタビューで、7インチサイズのタブレット端末は「ユーザーの指を4分の1に削るための紙やすりを付けない限り、意味がない」と話したのは有名な話だ。

ところが11年、ジョブズ氏が亡くなる直前に、米アマゾンがアンドロイド搭載タブレット、初代「キンドル・ファイア」を売り出し、市場が様変わりした。現時点では画面サイズ7インチまたは8.9インチのキンドル・ファイアが、99~299ドル(約7600~2万2300円)で買える。これに対してiPadの画面は依然として9.7インチのみ、価格は500ドルからだ。

キンドル・ファイアはこれまでに推定計500万台が売れる人気商品となった。一方でiPadのシェアは下がり気味。米調査機関ピュー・リサーチ・センターの最近の報告によれば、この夏、米国で使われていたタブレットのうちiPadが占める割合は52%と、1年前の81%からかなり縮小していた。

ジョブズ氏の主張に反して、より小さくより安いタブレットを求める声は大きい。iPadミニの画面サイズは7~7.8インチとなる見通し。従来のiPadに比べると普通のポケットやバッグにうまく入り、片手でも操作できることから、持ち運びがはるかに便利になる。インターネットへのアクセスは、キンドル・ファイアがWiFi接続に限られているのに対し、3G、4G回線に対応するモデルも登場する見通しだ。

アップルの実績や熱心なファンの存在を考えれば、iPadミニの最低価格をキンドル・ファイアと同じ99ドルまで引き下げる必要はないとみられる。ただ小型タブレット市場に売り込むためには、150~200ドルからに抑えるべきだろう。そうなると、iPadミニに高性能の内蔵メモリーやレティーナ・ディルプレーを搭載するのは難しそうだ。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。