(CNN) 夏休みが終わり、子どもたちが学校に戻った今こそ、子どものいない大人だけの旅を満喫する絶好の機会だ。また、この時期は飛行機代やホテルの宿泊費が通常に比べて安いため、子どものいない人にもメリットがある。
そこで、この時期にお勧めの世界の観光スポットをいくつか紹介する。
まず、温暖な気候とビーチを求めている人向けにアメリカン・エクスプレス・トラベルが推奨しているのは、今年人気の南米の観光スポットである、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア、コロンビアのカルタヘナ(10月、11月は雨に注意)の3カ所だ。
また、旅行者に常に人気のある欧州へのツアーは、秋と冬に値下げされる傾向にあり、モンテネグロやクロアチアなどの東欧諸国も依然として多くの関心を集めている。
北米で紅葉見物を楽しみたい人には、冬の到来前のカナディアン・ロッキーの列車の旅がお勧めだ。また、カリフォルニア州のナパやソノマのブドウ園では、秋の収穫にちなんだ特別サービスを用意しているという。
メキシコで食事から美容、海水浴まで、すべてを1カ所で満喫したいという人にお勧めなのが、米国の人気旅行誌「トラベル&レジャー」でメキシコのナンバーワン・リゾート地にも選ばれたライブ・アクア・カンクンだ。このリゾートでは、有名シェフが考案した料理、美容サービス、8つのプール、海が楽しめる。
ワイン好きにお勧めなのは、カリフォルニア州ソノマバレーにある大人専用ホテル、ケンウッド・イン・アンド・スパだ。USニューズ&ワールド・レポート誌で、ワイン産地のホテル部門でトップに輝いたこのホテルは、プライベートワインバーを備え、シェフのスティーブン・スヌーク氏によるイタリア風料理が楽しめる。29の客室とスイートから成り、各部屋には専用の入り口がある(ただしテレビは付いていない)。
ニューヨークでお勧めのホテルは、わずか18の客室とスイートから成る隠れ家風ホテル、グレンミア・マンションだ。このホテルは、ハイドパークにある料理学校カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカから1時間半、またハドソンバレーの博物館から車ですぐの距離にあり、マンハッタンからヘリコプターでやってくる客もいる。かつて富裕層の「秘密の隠れ家」だった同ホテルは、厳しい都会生活で疲れた大人たちのやすらぎの場となっている。ホテルには2つのレストランがあり、宿泊客以外も利用可能だが、18歳未満は入店できない。
最後のお勧めは、ディズニーのテーマパークだ。ディズニーランドに大人だけで行くことはまずない。親の中には、混雑を避け、手頃な料金で行くために、わざわざ子どもたちに学校を休ませる者もいる。それでも、学校がある時は通常より空いているのは間違いない。
年に6回ほどディズニーランドに行くというカリフォルニア州サンノゼ出身のシェリルさんは、ディズニーランドに行く目的を明確にすることが大事と語る。シェリルさんと夫は年間パスポートを保有しているが、5月のメモリアル・デーから9月のレーバー・デーまでの期間と祝日と重なる週末は避けている。年間パスポートがあれば、3カ月前から予約が可能だ。
「われわれがハネムーンでディズニーランドに出掛けたのはオフシーズンで、大人の楽しみに重点を置いた旅だった」と子どものころとは違った楽しみがあるとシェリルさんは語る。