米同時多発テロから11年、NYなど各地で追悼式典開催

2012.09.12 Wed posted at 09:40 JST

(CNN) 2900人あまりの犠牲者を出した2001年の米同時多発テロから11年を迎えた11日、ニューヨークなど各地の跡地で追悼式典が営まれた。オバマ大統領は、米国は多大な犠牲を乗り越えて強くなったと強調した。

オバマ大統領は、乗っ取られた旅客機が突入して184人の死者を出した米国防総省の式典に出席した。テロから11年がたったこの日を「どんなに暗い夜でもやがて夜明けを迎えるとの確信を新たにする日」と位置付け、「歴史に刻まれる9・11の真の遺産は、恐怖でも憎しみでも分断でもない。世界は安全になり、国は強くなり、国民の絆はかつてなく強まった」と力説した。

これに先立ち大統領は、ニューヨーク・マンハッタン南部の世界貿易センタービルにハイジャック機が突入した時刻に、ホワイトハウスでミシェル夫人とともに黙とうをささげた。

ニューヨークの貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」では、同ビルの崩壊で死亡した2753人の氏名を遺族らが読み上げた。追悼広場の隣では、新しい高層ビルが建設されている。

新しい高層ビルの建設が進むグラウンド・ゼロ

バイデン副大統領は、国会議事堂に向かっていたとみられるハイジャック機が乗客の抵抗に遭って墜落したペンシルベニア州シャンクスビルでの式典に出席した。この日は正副大統領とも、11月の大統領選に向けた選挙運動の日程は組まなかった。

一方、共和党の大統領候補ミット・ロムニー氏はネバダ州で演説し、オバマ大統領に対する攻撃は控えながらも、国防予算の削減に反対する姿勢を強調した。

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