世界のぜいたく品、顧客の25%は中国人 5年で5倍に激増

2012.09.09 Sun posted at 17:12 JST

米カリフォルニア州アナハイム(CNNMoney) 英金融機関大手HSBCは9日までに、高級ブランドなどぜいたく品の購入者のうち中国人が推定約25%を占めているとの報告書を発表した。2007年時の5%からは5倍の水準となっている。

購入者が激増した背景には、ブランド店などが中国内で従来の大都市圏から地域の中心都市や中規模都市に進出したことがある。また、中間層や高所得者層の急激な拡大に伴い、ぜいたく品の保持を誇示する風潮が強まっていることもある。

報告書は、中国の超富裕層のぜいたく品購入額は欧米の富豪を既に上回っているとも指摘。同国のぜいたく品市場はまだ十分に成長した段階になく、世界の他市場をしのぎ続ける成長が今後も見込めると分析している。

中国人によるぜいたく品購入の多くは現在、海外で行われている。付加価値税が低く、消費税や輸入税が課されず、為替変動で商品価格が低水準になるなどの事情が絡んでいる。

報告書によると、中国内でのぜいたく品売買の件数は世界全体の総数の約1割に相当する。しかし、高級ブランド店の世界規模での収入を見た場合、中国人が顧客の25%を占めているという。

中国人のぜいたく品購入が海外で多いことの背景には、店が提供するサービスが高水準で、偽造品が広まっていないことなどもある。また、中国の上流階層による休暇などの海外旅行が増えたことも影響している。

HSBCによると、中国人観光客がオーストラリアで使う金額は平均3000米ドル(約23万4000円)だが、米欧の観光客は1000米ドルとなっている。

報告書はただ、中国で進む貧富の差拡大への懸念も表明。「持てる者と持たざる者の間の社会的緊張が高まっている」とし、「これ見よがしに富と地位を誇示する人間は裕福でない人間の怒りを買うリスクを負っている」と指摘した。

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