科学的側面を最もよく伝えた写真に賞を贈る毎年恒例のコンテスト「ニュー・サイエンティスト・ユリーカ・プライズ・フォー・サイエンス・フォトグラフィー」の優秀作10点がこのほど決定。この中から最優秀作などが3点が選ばれる。
モンハナシャコ:色鮮やかなモンハナシャコは、海洋生物の中でも最も複雑な視覚システムを持つ生き物の1つ。また、その「はさみ」は軟体動物の殻を砕くほど力強い=Gary Granitch/Eureka Prize提供
ザトウクジラの交尾:コンテスト事務局によれば、これは、ザトウクジラの交尾の様子を撮影した初めての写真だという。オスは交尾の権利を得るために、何時間にもわたり他のオスと争わなくてはならなかった=Jason Edwards/Eureka Prize提供
アルツハイマー病と神経細胞:アルツハイマー病の原因とされるアミロイドベーペプチドが付着した神経細胞。このサンプルはプラチナでコーティングされ、3200倍に拡大されている=Linnea Rundgren/Eureka Prize提供
ロードハウナナフシ:絶滅の危機にあるとされるロードハウナナフシが孵化(ふか)する瞬間を撮影した。この一瞬をとらえるために数週間の辛抱が必要だったという=Rohan Cleave/Eureka Prize提供
外敵に使われたかご:ある種の蛾の毛虫は、長いとげで体を覆い身を守っており、毛虫からまゆになる際には、その体のとげと糸を使って「かご」を編み、外敵から身を守ろうとする。しかし、写真に写っているのはヤドリバエに寄生されたまゆだ。皮肉なことに、外敵を退けるためのかごを外敵に使われてしまった=Damon Wilder/Eureka Prize提供