(CNN) 1982年、当時10代だった5人の若者はカリフォルニア州にあるコプコ湖で記念写真を撮った。5人はまさかそれが30年間も続く習慣になるとは想像していなかった。
1982年7月、ジョン・ワードローさん、ジョン・ディクソンさん、マーク・ルーマーさん、ダラス・バーニーさん、ジョン・マロニーさんの5人は、ワードローさん一家が所有するコプコ湖の別荘に集まった。そして別荘のデッキで、最初の写真を撮った。
当時、高校の友人同士だった5人がこの写真を撮ったのは全くの偶然だった。写真の中で、マロニーさんの手には5人がペットとして飼うことにしたゴキブリの入った瓶が握られている。
大学入学後も、5人は毎年夏に湖の別荘に集まった。そして最初の写真を撮ってから5年後の1987年に、大の写真ファンであるワードローさんが82年に撮った写真を再現したら面白いと言い出した。
そこで5人は再び同じベンチの同じ位置に座り、セルフタイマーで写真を撮った。マロニーさんの瓶はゴキブリの入っていない別の瓶になり、ワードローさんが持っていた帽子も別の帽子に変わった。しかし、5人の表情だけは変わらなかった。
「面白いと思って始めたが、まさか30年間も続くとは思っていなかった」とワードローさんは振り返る。
最初の写真撮影から15年後の1997年、30代半ばになっていた5人は、生涯5年ごとに同じ写真を撮り続けることに決めた。年月を重ねるにつれ、5人は互いの結婚式に出席するなど、それぞれの人生の節目に欠かせない存在になっていった。
「これらの写真を見ると、これまでの人間関係を思い出す」とディクソンさんは語る。「5人の指をよく見ると、結婚指輪が現れたり消えたりしている」現在、5人は別々の分野で活躍しているが、子どもはいない。
これまで撮った7枚の写真は、別荘の壁に飾られている。「今、自分がいる場所は思い描いていた場所とは違うが、間違っていはいない」とディクソン氏は語る。
また、「この写真がなかったら、これほど長く友情は続かなかっただろう」と語った。