監視ビデオが捉えたM・ジャクソンさんの親族間の「対立」

故マイケル・ジャクソンさんの3人の子どもたち

2012.07.26 Thu posted at 16:52 JST

ロサンゼルス(CNN) 2009年に急死した米歌手マイケル・ジャクソンさんの母親であるキャサリン・ジャクソンさん(82)が今月15日から「失踪」したとされる問題が注目を集める中、親族たちの緊張した関係を自宅の監視カメラが捉えていた。

マイケルさんの死後、子どもたちの後見人となって一緒に暮らしていたキャサリンさんだが、自宅を7月15日に出て以降、孫たちと連絡を取っていない。

複数の関係者によれば、マイケルさんの妹ジャネットさん、兄のジャーメインさんと弟のランディさんは23日、マイケルさんの子どものパリスさん(14)とプリンスさん(15)にカリフォルニア州にある祖母の家から出るよう説得したが、2人は拒否したという。

ビデオに映っているのは、ジャネットさんがパリスさんから携帯電話を取り上げようとしている様子だ。関係者によれば、ジャネットさんは、家族の問題に関するツイッター上への投稿でパリスさんを叱ったという。

パリスさんはちょうどそのころ、ツイッターにこんなメッセージを投稿していた。「家族は愛さなくちゃ」

キャサリン・ジャクソンさん

プリンスさんはランディさんから離れて自宅の警備室に入っていき、妹のパリスさんも後を追った。ランディさんとジャネットさんはその様子を自分たちの携帯電話で撮影しているようにみえた。

複数の目撃者によれば、その数分後、ランディさんとジャーメインさん、そしてキャサリンさんの世話役をしていたおいのトレントさんの間のつかみ合いが起きて保安官代理が止めに入ったという。ロサンゼルス郡保安官事務所によれば逮捕者は出ていないが、暴行事件としての捜査は続いているという。

保安官事務所はトレントさんが出した捜索願を受けてキャサリンさんの行方を捜していたが、キャサリンさんはアリゾナ州で娘のレビーさんと一緒にいるとして、捜索を終了していた。保安官事務所によれば2人の親族に捜索の終結を報告、2人は満足した様子だったという。

だがキャサリンさんの弁護士はこれに納得していない。23日に保安官代理がアリゾナ州にいるキャサリンと話そうと試みたものの、面会が認められなかったというのがその理由だ。

マイケル・ジャクソンさん

キャサリンさんがアリゾナ州まで連れていかれたことで、弁護士は複数の州をまたがる事件を取り扱う連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出すことを期待している。

また保安官事務所は4月に「ジャクソン家のビジネス上の関係者」から、キャサリンさんが「親族から感情的・金銭的に虐待されている」との通報を受け、捜査に着手していたことを明らかにした。ただしキャサリンさん自身は捜査関係者に対し、虐待の事実を強く否定したという。捜査は現在も続いている。

なお裁判所は25日、キャサリンさんの不在を受け、マイケルさんのおいのTJジャクソンさんを子どもたちの一時的な後見人として任命している。

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