ハワイ・オアフ島のノースショア 大自然の古き良き町

ノースショアは、にぎやかなホノルル・ワイキキから離れたオアフ島北側の海岸 写真:TOR JOHNSON/HAWAII CVB

2011.07.23 Sat posted at 13:50 JST

ハワイ州カフク(CNN)  ハワイ・オアフ島北側のノースショアは、南側に位置する州都ホノルルとは対照的な魅力を持つ海岸だ。CNN取材班がその見どころを訪ねた。

華やかな都会ホノルルに対して、ノースショアの最大の魅力は大自然だ。住民があちこちに掲げる「田舎を田舎のままに」という標語は、観光客を拒んでいるかのようにさえ見える。

古い製糖所や道端の売店、ウミガメのすむビーチ。チェーン店のない村、掘っ立て小屋が並ぶ集落。ここでは、太平洋にひっそり浮かぶ島の風情を存分に味わうことができる。

唯一の大規模リゾート「タートル・ベイ・リゾート」は、350万平方メートルの広大な敷地にゴルフ場まで完備し、テレビ番組や映画の舞台として知られる。

ホノルルから車でゆっくり走って90分。オバマ米大統領一家がよく休暇を過ごす東部カイルアから海岸沿いを北上するルートには、断崖や渓谷など太古の昔を思わせる絶景が続く。映画「ジュラシック・パーク」の撮影に使われたのもうなずける。

取材班は日没直後、海の上に白い虹がかかる風景に出くわした。にわか雨の多いハワイには虹がよく出るが、この時は夕闇のせいで7色の帯が見えず、淡い白のアーチだけが浮かび上がっていた。

ノースショアには冬の間、押し寄せる大波に誘われて世界中のプロサーファーが集まるが、それ以外の季節なら初心者でもサーフィンに挑戦できる。ホテルのショップやビーチで申し込めば、2時間80ドル(約6300円)といったレッスンが受けられる。

ウミガメの海岸として知られているのはラニアケア・ビーチだ。ボランティア・スタッフの案内でひざまで水につかり、すぐそばを泳ぐウミガメの姿を楽しんでみよう。防水カメラをお忘れなく。

760万平方メートルの渓谷に広がるワイメア植物園は、入場料13ドル(大人)。5000種類に及ぶ熱帯植物の間をクジャクが歩き回り、水辺では絶滅の危機にひんするハワイ固有の鳥「バン」が間近に見られる。園内に残る古代ハワイ人の住居跡や、滝での水遊びも見逃せない。

遊びの合間におなかがすいたら、行き先はたくさんある。道端の売店に並ぶのは、果汁たっぷりの甘いフルーツ。切りたてのパイナップルやマンゴー、メロン、パパイヤをひと袋1~3ドルで販売している。

家族向けレストランでは、タートル・ベイ・リゾート内の「レイレイズ・バー・アンド・グリル」がお薦め。隣接のゴルフ場には子どもが遊べるパターゴルフ、テラス席とトロピカルカクテル「マイタイ」の味、そして手ごろな値段が特長だ。

手軽にさっと食事するなら、港町ハレイワにある「コノズ」。卵とチーズ、ポテト、焼き野菜の朝食ブリトーをぜひ味わってみよう。

フォーマルな食事にはタートル・ベイ・リゾート内「21ディグリーズ・ノース」。波に洗われる海岸の景色とともに、最高の魚介、肉料理が楽しめる。

トラックを改造したエビ料理の屋台は、ノースショア名物のひとつ。そしてハレイワの「テッズ・ベーカリー」はエビもおいしいが、デザートのチョコレート・ハウピア・パイは、これを食べるためだけにハワイを訪れてもいいと思わせるほどの絶品だ。

買い物ならワイアルアの「オールド・シュガー・ミル」。その名の通りかつては製糖所だったが、現在はコーヒーのブランドとして知られ、コーヒー豆やハワイ製のみやげ物が買える、いかにもノースショアらしい名所となっている。

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