海賊キャプテン・キッドの背景を探る

ロンドンの海賊たち

2011.06.02 Thu posted at 18:24 JST

私掠船の船長から海賊へと転身したキャプテン・キッドをテーマとする展示会にて、当時のロンドンの政治活動が海賊行為に染まっていたことが明らかになった。

ロンドンの海賊たち
キャプテン・キッドのポートレート。アーティストのジェームズ・ソーンヒルは1701年5月、キッドが処刑される数日前に刑務所を訪れたとされている
処刑後、キッドの遺体は見せしめとして数年間川辺のさらし台につるされ、のちにひっそりと埋葬された
頭がい骨と十字型の骨をかたどったこの海賊船の旗は、ロンドンのカリー家に何世代にも渡って受け継がれている。1700年代後半のものと思われ、火薬で焼けこげた跡が見られる
東インド会社の船。しっかり武装していたため、海賊はより小規模なインドの船を襲うことが多かった
キッドは1699年、ボストンで逮捕された。その際、キッドの略奪物がリスト化されたが、ここには貴金属をはじめとする非常に高価なものだけが書かれている
当時船乗りの間で流行した革靴。現在、海賊コスチュームの定番となっているこの海賊ブーツは、実際には乗馬用の靴だった
17世紀の指輪。ロンドンでゴミとして捨てられているのが発見された
当時のピストルはリロードに数分の時間が必要だった
スペインの難破船から発見されたコイン。船は1681年にコインや銀を運んでパナマに向かう途中で海賊に襲われ、エクアドルのサンタクララ島で座礁した

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