訪れなかった「世界の終わり」 その歴史をたどる

2011.05.25 Wed posted at 15:31 JST

聖書の時代から現代に至るまで、地球上のあらゆる場所で文化を問わず「世界の終わり」が繰り返し予告されてきた。カナダ・モントリオールのコンコルディア大学の宗教学者で、終末思想に関する著書を近く出版するロレンツォ・ディトマソ准教授に、終末予告の歴史を聞いた。

旧約聖書で神は「ノアの箱舟」だけを残して大洪水を起こし、堕落した人間を一掃した
ユダヤ教のダニエル書で語られた終末論は、後世の終末思想に大きな影響を与えた
新約聖書「ヨハネの黙示録」でも終末を象徴する出来事が語られるが、時期は明記されていない
7世紀に作られた「メトディウスの予言書」では、「終末の皇帝」がイスラム勢力を制圧する
アナバプテストのメルキオール・ホフマンは、1533年に新たな時代が始まると予告した
サバタイ・ツビは17世紀にユダヤ教の救世主を名乗ったが、その後イスラム教に改宗した
ウィリアム・ミラー牧師は1843~44年に世界が終わり、キリストが再臨すると予告した
マリアン・キーチは1950年代、宇宙人からの伝言としてシカゴ水没と信者救済を予告した
サンディエゴ郊外で1997年、終末論を唱える集団の信者ら39人が集団自殺した
「最後の審判」の日とされた2011年5月21日は、大きな事件のないまま終わった
古代マヤ文明の暦などから2012年12月21日に人類が滅亡するとの説が浮上している

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