ガザ北部のエレズ検問所開放、イスラエル閣議で了承

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エレズ検問所のイスラエル軍の兵士=2月29日/Mostafa Alkharouf/Anadolu/Getty Images

エレズ検問所のイスラエル軍の兵士=2月29日/Mostafa Alkharouf/Anadolu/Getty Images

(CNN) イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区北部とイスラエルを隔てるエレズ検問所の開放を閣議で了承した。イスラエル当局者が4日、CNNに明らかにした。同検問所の開放は昨年10月7日のイスラム組織ハマス攻撃以来、初めて。

当局者によると、ガザ地区への人道支援物資搬入を増やすためにエレズ検問所を開放する。ガザ地区への物資搬入にイスラエルのアシュドッド港を使うことも閣議で了承された。

ガザは人口220万人全員が食料不足に見舞われ、人口の半分が飢餓寸前の状態にある。総合的食料安全保障レベル分類(IPC)は、ガザ北部は3月中旬~5月の間に飢餓に陥ると予測していた。

ガザ地区で食料支援活動中だったNPO職員7人がイスラエルの攻撃で死亡したことをめぐり、国際社会は憤りを募らせていた。イスラエルはこの攻撃を認めているが、故意はなかったと主張している。

ガザ地区への人道支援物資はかつて大半が陸上の検問所を通じて搬入されていたが、現在はイスラエルが厳重な規制をかけている。イスラエルがガザ地区への物資搬入を締め付けていると訴えた支援団体に対し、イスラエルはガザに搬入できる物資の量に「制限はない」と反論していた。

今回の戦争が始まる前からイスラエルは海路と空路を通じたガザ地区との往来を全て制限し、陸路を厳重に統制していた。イスラエルとガザを結ぶ2つの検問所のうち、エレズ検問所は人の移動に、ケレムシャローム検問所は物資の移動に利用されていた。

ガザ南部にあるラファ検問所はエジプトが運営しており、イスラエルは直接統制はしていないものの、ガザ南部での活動を全て監視している。

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