パレスチナ人患者のガザ送還、イスラエル最高裁が一時差し止め

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イスラエル、パレスチナ人患者をガザに送還へ

エルサレム(CNN) イスラエル占領下の東エルサレムとテルアビブで治療を受けているパレスチナ人の患者をガザ地区に送り返すイスラエル政府の計画を、イスラエル最高裁が一時的に差し止めた。

計画の差し止めは、パレスチナ人の入院患者の窮状を伝えたCNNの報道を受け、イスラエルのNGO「人権のための医師団・イスラエル」が申し立てていた。

同団体の広報は20日、「軍事衝突と人道危機が続く中で住民をガザ地区に送り返すことは国際人道法違反に当たり、罪のない命を故意に危険にさらすことになる」と指摘。「不衛生な環境と飢餓のために死ぬかもしれず、治療も受けられそうにない患者にとってはなおさらだ」と訴えた。

20人あまりの患者と付き添い人は21日早朝にバスでガザへ送り返される予定だった。しかし病院関係者によると、最高裁の差し止め命令を受けて、イスラエル政府は送還を25日以降に延期した。

患者のほとんどは昨年10月7日以前、イスラエル当局によってエルサレムの病院受診を認められたパレスチナ人で、東エルサレムの病院で暮らす新生児5人とその母親や、がんの治療を受けて緩解状態にある患者らが含まれる。

CNNの報道では、ガザに戻って家族やほかの子どもたちと再会したいという思いと、エルサレムにとどまって生まれたばかりの子どもを守りたいという思いの間で揺れる母親たちの窮状を伝えていた。

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