イスラエル、カイロでの交渉に出席せず ハマスは恒久的停戦を要求
(CNN) イスラエルは3日、イスラム組織ハマスとの停戦をめぐるエジプトの首都カイロでの交渉に、代表団を派遣しない決断を下した。同国当局者がCNNに語った。
同当局者は、ハマスがイスラエル側の要求に返答していないためだと説明した。イスラエルはハマスに対し、人質の安否情報を含む名簿の提示と、解放される人質と引き換えにイスラエルが釈放するパレスチナ人受刑者の人数比の確認を求めていた。
一方、ハマス幹部はCNNに、代表団がカイロ入りしたと話した。交渉には米国とエジプトも参加する予定。
ハマス幹部の1人は3日、CNNとのインタビューで、イスラエルが恒久的な停戦に応じなければ、ハマスは人質解放の条件に同意しないとの立場を示した。
同幹部によれば、ハマスは交渉成立の条件として、恒久的停戦とパレスチナ自治区ガザ地区からの「占領軍(イスラエル軍)」撤退、ガザ北部から南部へ移動した避難民の帰還を求めている。
バイデン米政権の高官は2日、ガザでの6週間停戦の枠組みをイスラエルが基本的に受け入れ、ハマスの回答を待っている状態だと話していた。
交渉担当者らは、イスラム教のラマダン(断食月)が始まる10日までの停戦成立を目指している。バイデン氏は先日、4日にも停戦が成立するとの見通しを示していた。
しかしイスラエルとハマス、仲介国カタールの当局者らは、双方の間にまだ溝が残っていることを指摘し、バイデン氏の楽観論を戒めている。