ネット接続遮断、数百万人が飢餓に直面 国連がスーダン緊急支援を要請

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スーダン外務省はネット接続障害の責任は即応支援部隊(RSF)側にあると非難している/AFP via Getty Images

スーダン外務省はネット接続障害の責任は即応支援部隊(RSF)側にあると非難している/AFP via Getty Images

(CNN) 国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の衝突が続く東アフリカのスーダンで、インターネット接続が遮断された。同国では10カ月近く続く戦闘で数千人が死亡、数百万人が家を追われている。

インターネット監視団体ネットブロックスは7日、スーダンでネット接続障害が起きていることを確認し、大手接続業者が3社ともサービスを停止していると伝えた。

スーダン外務省は、ネット接続障害の責任はRSFにあるとして非難した。RSFは現時点で公には責任を否定していない。

国連によると、現地の人たちは衝突を逃れることができず、差し迫った人道支援を必要としている。

国連は、スーダンの緊急人道支援のために41億ドル(約6100億円)の拠出を要請。同国の人口の半分に当たる約2500万人が支援や保護を必要とする状況にあり、数百万人が飢え、戦争によって住む家を追われていると指摘した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は共同で、1470万人の人道支援のために27億ドル、近隣5カ国の難民支援のために14億ドルの拠出を求めている。

国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官は「10カ月に及ぶ紛争のために、スーダンの人たちは安全も、住む家も、生活の糧も、ほぼ全てを奪われた」と述べ、昨年集まった額は求めた額の半分にも満たなかったと言い添えた。

RSFは8日、近隣国や国際社会に対して緊急援助を要請し、スーダンの市民が「真の飢餓の可能性に直面している」と訴えた。

国境なき医師団によると、スーダンの北ダルフールにある避難民キャンプでは、2時間ごとに子ども少なくとも1人が栄養不良で命を落としているという。

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