米英軍のフーシ空爆効果、そいだ戦闘能力は3分の1以下の分析

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反米集会を開催するフーシの戦闘員ら/AP

反米集会を開催するフーシの戦闘員ら/AP

(CNN) 米政府当局者は18日までに、紅海で商船などへの襲撃を繰り返すイエメンの反政府武装組織「フーシ」の拠点に対し米英軍が今月11日に実施した空爆の効果について、破壊できたのはフーシが保持する攻撃能力の3分の1以下の程度にとどまったことを明らかにした。

CNNの取材に述べた。攻撃能力の大半、比率で言えば4分の3程度は今なお維持していると指摘。紅海南部やアデン湾の国際航路を進む商船を狙える戦力を依然抱えているとした。

この戦力の存在を裏づけるかのように、フーシは15日に紅海で米国が所有する貨物船にミサイル攻撃を仕掛け、船体に損傷をもたらしたとされる。フーシが米国の所有あるいは運航する船舶に打撃を与えたのは初めてとも受け止められている。

米英軍の11日の空爆では、150発の精密誘導ミサイルなどを投入して約30カ所のフーシの拠点をたたいたとされる。

狙っていた標的の93%を破壊や損壊したとされ、作戦の所期の目的は達成されたとの見方も出ていた。ただ、一部の米政府当局者は非公式に国際航路の船舶を狙い続けるフーシの戦闘能力を大きく無力化する効果はなかったとの判断も示していた。

米政府高官の1人は、米英軍の空爆に対する報復攻撃などがあることは予想しているとし、フーシの軍事能力を実質的にそいだとは判断していないとも釘(くぎ)を刺していた。

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