暴行や虐待の5日間、イスラエル軍に拘束されたパレスチナ少年らが証言

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イスラエル軍から暴行や虐待、拘束されたパレスチナ人が証言

(CNN) ニメル・アブ・ラスさんは手首にあざと裂傷を負い、両手は腫れ上がっていた。

アブ・ラスさんは、イスラエル軍によって拘束された数百人のパレスチナ人男性や少年たちの1人だった。多くはパレスチナ自治区ガザ地区北部でイスラエル軍に拘束され、裸にされて目隠しされた。SNSに出回った写真を見て、親類や雇用主が民間人だと指摘した人も多かった。

CNNはガザ中部のアクサ殉教者病院で、少年6人と男性4人から話を聞いた。この10人は5日間の拘束で負ったけがや脱水症状の治療を受けている。

アブ・ラスさんと同じように、拘束されている間中ずっと手錠をかけられ続けて両手が腫れ上がり、手首にあざができている人も多かった。全員の手に、イスラエル兵が付けた赤い番号の印が付いていた。拘束されている間、食事や水はほとんど与えらず、暴行や辱めを受けたと全員が訴えた。病院に到着した時には、全員が体も心も憔悴(しょうすい)し切った状態だったと同病院の医師は話す。

「後ろ手にしばられて犬のように引きずられた。プラスチックの手錠は両腕に傷跡を残す。相手の気分次第でブーツで蹴られた」。そう話すマフムード・ゼンダーさん(14)は鼻に生々しい傷跡があった。

ゼンダーさんは、イスラエル兵に顔を蹴られたと訴える。「僕は彼に対して何もしなかった。彼はただやって来て、僕を蹴った。『お前はハマスか』と聞かれて、僕はハマスもレジスタンスも知らないと言った。僕は学校へ行って帰宅するだけの子どもで、食べて友達と遊んで帰宅するだけで、ほかに何もしない、と」

アフマド・ニメール・アブ・ラスさん(14)は最初、あまりにおびえ切っていて、自分が拘束されていた間のことを話すことさえできず、「イスラエル人が怖い」と訴えた。

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