シエラレオネ大統領選、現職ビオ氏が再選 対立候補は不正主張

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集会で支持者に演説を行うシエラレオネのビオ大統領=20日/John Wessels/AFP/Getty Images

集会で支持者に演説を行うシエラレオネのビオ大統領=20日/John Wessels/AFP/Getty Images

(CNN) アフリカ西部シエラレオネで24日に実施された大統領選で、与党シエラレオネ人民党(SLPP)の現職ビオ大統領が再選され、27日に就任宣誓した。

選管がこの数時間前に発表した集計結果によると、ビオ氏の得票率は56.1%で、野党・全人民会議党(APC)の対立候補、カマラ氏の41%を大幅に上回った。

ビオ氏は就任式での演説で市民の「信頼と献身」に感謝し、「われわれの勝利は国民一人ひとりのものだ」と述べた。

一方、カマラ氏は「わが国に生まれたばかりの民主主義に対する正面攻撃だ」として、結果の受け入れを拒否した。

APCは26日の時点でビオ氏優勢との暫定結果を拒否し、「ねつ造された数字だ」と主張。不透明な集計作業を非難していた。

米NGO「カーター・センター」の監視団も最終結果の発表を前に、集計体制が透明性を欠いていると指摘。集計センター5カ所のうち3カ所で、投票箱が不正に開けられた例を直接目撃したと報告した。

APCは25日、首都フリータウンの本部が治安部隊に包囲され、選挙後の記者会見中に実弾が撃ち込まれたと主張した。カマラ氏はこれを「暗殺未遂」として非難したが、警察は実弾の発射を否定した。

シエラレオネで選挙が実施されたのは、2002年の内戦終結以降で5回目。有権者の関心はインフレ、失業問題や政治的暴力、汚職に集中していた。

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