ジョージア議会、外国スパイ法案を第1回審議で可決、反対派がデモ

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法案に対する抗議デモの最中、催涙ガスを浴びて手当てを受ける女性/Zurab Javakhadze/Reuters

法案に対する抗議デモの最中、催涙ガスを浴びて手当てを受ける女性/Zurab Javakhadze/Reuters

(CNN) ジョージア(グルジア)の議会は7日、外国から資金を受ける組織を「外国エージェント(スパイ)」として規制する法案を第1回審議で可決した。これに対し、首都トビリシの議事堂前で激しい抗議デモが起きた。

審議は議会の公式サイトでライブ配信された。採決は賛成76、反対13の賛成多数。法案は成立までにさらに審議や修正、採決を繰り返すことになるが、議会では幅広い支持を得ている。

議事堂前で同日夜に起きた抗議デモには、数千人が国旗や欧州旗を掲げて参加した。一部は石や火炎瓶を投げ、治安部隊が催涙ガスと放水銃で対応した。SNSに投稿された動画には、デモ隊が議事堂入り口のバリケードに押し寄せ、突破する場面が映っている。

内務省はデモ隊が暴徒化したとして解散を求め、治安回復のために「法的措置」を取ると警告した。

法案は、同国が欧州連合(EU)加盟を目指す動きの妨げとなる可能性がある。特に欧州とつながりを持つNGOや報道機関への影響が懸念される。隣国ロシアにも同様の法律があり、すでに外国関連の団体、個人が厳しく規制されている。

ズラビシュヴィリ大統領はフェイスブックに投稿したビデオメッセージで抗議デモへの賛同を表明し、「欧州統合への道を守る必要がある」と主張。法案を支持する者は憲法に違反し、同国を欧州から遠ざけていると非難した。

同氏は法案への拒否権発動を表明したが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、議会の過半数を占める与党「ジョージアの夢」は拒否権を覆すことができる。

EUは7日、同法案がEUの価値観に反し、ジョージアとの関係に深刻な影響を及ぼしかねないとする声明を出した。

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