ウクライナ軍のリマン奪還、東部反攻にとって何を意味するのか

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リマン近郊の村を走行するウクライナ軍の装甲兵員輸送車/Wojciech Grzedzinski/The Washington Post/Getty Images

リマン近郊の村を走行するウクライナ軍の装甲兵員輸送車/Wojciech Grzedzinski/The Washington Post/Getty Images

(CNN) ウクライナ軍は先週末、東部ドネツク州の要衝リマンを奪還した。ウクライナ軍にとってここ数週間で最大級の戦果となる一方、ロシアにとっては後退となった。

ドネツク州はロシアが先月30日に併合を宣言した4州のひとつ。この4州は一部がロシアの支配下にある。

ロシア国防省はSNSのテレグラムで、「包囲の脅威」に直面したロシア軍がリマンから撤退したことを確認。ウクライナのゼレンスキー大統領は2日までに、リマンはロシア軍から「完全に解放された」と述べた。

リマンはロシア軍の兵たん拠点で、ロシア軍はここを拠点に兵員や物資を西方および南方に送っていた。

オースティン米国防長官は1日、記者団に対し、リマンの奪還によりロシアの戦場での作戦は複雑化するだろうと指摘。ロシアの補給線上に位置するリマンを失ったことで、南方および西方への兵員や物資の供給は難しくなるとの見方を示した。

リマンは今後、さらに東方へと進軍を図るウクライナ軍の集結地点になる可能性がある。

親ロシア派当局者や宣伝要員は3日、リマンを奪還したウクライナ軍が隣接するルハンスク州に入ったと説明した。親ロ派が自称する「ルガンスク人民共和国(LPR)」の軍事指導者アンドレイ・マロチコ氏はテレグラムで、「ウクライナ軍がLPRとの行政上の境界を越え、リシチャンスク方面に足場を築いた」としている。

ウクライナの次の目標はリマンの東約24キロに位置するクレミンナとなる可能性がある。

親ロ派のジャーナリストで軍事ブロガー、アナリストとしての顔も持つユリー・ポドリャカ氏は3日、テレグラムで、クレミンナ方面への「新たな攻勢」がいつ始まってもおかしくない状況だと指摘した。

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