核軍縮交渉、米が保有数を同一水準に削減なら参加 中国

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米加州沖で打ち上げられる潜水艦発射型弾道ミサイル「トライデントII(D5)」/US Navy

米加州沖で打ち上げられる潜水艦発射型弾道ミサイル「トライデントII(D5)」/US Navy

北京(CNN) トランプ米大統領がロシアとの核軍縮交渉に中国の参加を求めている問題で中国の外務省幹部は8日、米国が核兵器の保有数を中国と同一の水準に削減するのなら交渉に加わるとの考えを示した。

中国外務省の傳聡軍縮担当局長が北京での記者会見で述べた。米国がそうするのなら中国は喜んで翌日にも同席するだろうとしながらも、「この事態が起きないだろうことは承知している」と指摘した。

米国やロシアと中国の核戦力の大きな格差を踏まえ、中国はいわゆる3カ国交渉に関心はないとも強調。「我々にとってこの交渉は、トランプ米大統領の言葉を借りるのなら『でっち上げ』以外の何物でもない」と主張した。

また、中国が核ミサイル能力の急速な拡大を進めているとの見方にも反論。米国は核軍縮の約束を回避するための口実として中国を利用していると非難した。

米国とロシアの核弾頭保有数は現在、それぞれ少なくとも5000発とされる。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、中国は約320発と推定される。

トランプ大統領はこれまで再三、中国に米国とロシアが進める新戦略兵器削減条約(新START)交渉への合流を呼びかけているが中国は一貫して拒否。同条約は来年に期限切れを迎える。

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