ISIS、リビアでも支配地失う 政府軍がシルトを奪還

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カダフィ政権崩壊後、ISISがリビアに拠点を築いた

カダフィ政権崩壊後、ISISがリビアに拠点を築いた

中東の民主化運動「アラブの春」ではリビアの民主化も期待されたが、同国は権力争いの激化で内戦状態に陥った。対立していた主要2勢力は昨年12月、国連の仲介で和平合意に達した。

米当局者らによると、同国には現在ISISの戦闘員が4000~6000人、シルトだけで数百人いるとみられる。ISISは14年末にまず東部デルナを、そして昨年6月にはシルトを制圧していた。チュニジア国境に近いサブラタにも勢力を伸ばし、首都トリポリでテロ攻撃を繰り返してきた。

リビアのISIS指導者が昨年9月、同国にもっとメンバーを送り込んで影響力を強めるべきだと呼び掛けたことを受け、対テロ当局はチュニジアなどからの戦闘員流入を警戒してきた。チュニジアの保養地スースで昨年発生したテロの実行犯らは、リビアで訓練を受けたとされる。

ISISは昨年デルナから撤退し、2月にはサブラタでも米軍の激しい空爆を受けた。さらにシルトも失うことになりそうだが、この先もイスラム過激派の別の集団に姿を変えて活動を続ける恐れがあると、専門家は指摘している。

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