在日米海軍が飲酒禁止令 兵士の酒酔い事故など受け

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(CNN) 在日米海軍は6日、日本に駐留する海軍将兵の飲酒を全面的に禁止し、基地からの不要な外出を制限すると発表した。兵士の酒酔い運転事故などで、日米関係の悪化が懸念されるためだ。

米軍第7艦隊と在日米軍は声明で「基地内外の飲酒を即時禁止し、基地外での自由行動を全て制限する」と宣言した。

在日海軍司令官のカーター少将は「軽い考えでの措置ではない」と強調。「我が国は何十年もの間、日本国民との強いつながりを維持してきた。我々の行動がその関係に及ぼす影響や日米同盟全体について、兵士一人ひとりが理解する必要がある」と述べた。

日本には米海軍の要員約1万9000人が駐留している。飲酒禁止は、こうした影響や米軍の役割が全員に理解されたと司令官らが判断するまでの間、無期限に施行されるという。外出制限の期限は、全部隊の司令官と兵士らが対面訓練を終えるまでとされた。

米軍の準機関紙スターズ・アンド・ストライプスによると、兵士らの家族や民間業者、海軍以外の部隊は対象外だが、海軍としては参加を呼び掛けている。

沖縄の米海軍では今年3月、女性を強姦(ごうかん)した疑いで兵士1人が逮捕された。5月には女性の遺体遺棄事件で軍属の男が逮捕されている。オバマ米大統領は5月の訪日で、犯罪の再発防止に全力を挙げると表明していた。

海軍の声明はこれらの事件に具体的には言及しなかったが、第7艦隊司令官のアーコイン中将は「米軍の任務遂行能力に影響を及ぼしたり、日本との重要な同盟関係を脅かしたりする不祥事は容認しない」と強調した。

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