国連安保理、シリア和平案を採択 アサド大統領の処遇は触れず

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シリアに展開するロシア機

シリアに展開するロシア機

(CNN) 国連安全保障理事会は18日、内戦が続くシリアで政治解決を目指す国際社会の取り組みを支持する決議を、賛成15票、反対0票の全会一致で採択した。

米国のジョン・ケリー国務長官は、政治解決のプロセスについて、シリア内戦を終結させ、シリアに新政府を樹立するのが狙いだとしている。

ロシアと米国は双方とも決議案を承認したが、決議案ではアサド大統領の処遇をめぐる問題には触れなかった。ロシアはアサド氏を支持する一方、米国は同氏の退陣を求めている。ただ、シリア内戦終結に向けた大きな一歩だとして、決議案は称賛の声に迎えられた。

ケリー氏は「安保理はすべての関係者に明確なメッセージを送っている」「今こそシリアでの流血を阻止し、疲弊したシリアの国民が支持できる政府を樹立する基盤を作る時だ」と述べた。

決議では、シリアでの政権移行の大まかな行程表を提示。「信頼でき、包摂的で、宗派色のない統治」を6カ月以内に樹立することのほか、「新憲法に沿った自由で公正な選挙」を18カ月以内に行うことを求めている。

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