メキシコ麻薬王脱獄、行方つかめず 事前に脱獄支援の情報も

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脱獄後、依然として行方をくらましているホアキン・グスマン受刑者=メキシコ検事当局

脱獄後、依然として行方をくらましているホアキン・グスマン受刑者=メキシコ検事当局

(CNN) メキシコ最大級の麻薬組織、シナロア・カルテルの最高幹部ホアキン・グスマン受刑者がメキシコ市郊外にある最高警備レベルの刑務所から脱獄した事件で、メキシコ当局者は15日までに同受刑者の逃亡先について、国外も含めあらゆる可能性を視野に入れて行方を追っていることを明らかにした。

メキシコ当局者によると、逃亡先としてまず考えられるのは、故郷のバディラグアト。同国北部シナロア州の山あいにある小さな町だ。同受刑者の潜伏を支援できる地元住民の広大なネットワークが築かれているという。

巨大な首都メキシコ市の雑踏にまぎれて隠れている可能性もある。

また偽造パスポートを利用しての国外逃亡もあり得る。ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラのほか、可能性は少ないものの、妻のいる米国への逃亡も否定できないという。

残された時間は少ない。米麻薬取締局(DEA)の元捜査責任者は、「(脱獄後の)最初の72時間が非常に重要」とし、その後は二度と同受刑者の姿を目にすることがないかもしれないと述べた。

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