独墜落機の副操縦士、別の便で「リハーサル」 仏報告書

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墜落現場で作業にあたる捜査員=3月、National Gendarmerie提供

墜落現場で作業にあたる捜査員=3月、National Gendarmerie提供

ここで機長が操縦室に戻った。ルビッツ副操縦士が操縦室に1人でいた時間は5分足らず。機長や管制は高度設定の切り替え操作が行われていたことには気付かず、同便は予定通りバルセロナに到着した。

ルビッツ副操縦士はこの後バルセロナからドイツのデュッセルドルフに戻る便に乗務し、故意に墜落させたとされる。報告書によれば、高度を下げ続ける同機に対し、フランスの管制が3つの周波数を使って11回にわたり呼びかけを行ったが応答はなく、フランス軍の防衛システムからも3度にわたって連絡を試みたがやはり反応はなかった。

高度3万8000フィートに達した時点で操縦室を出ていた機長(当時34)は約4分後に戻り、再入室しようとブザーを鳴らした。ボイスレコーダーには何度も扉をノックする音や、扉を開けろと呼びかける声が録音され、激しく扉をたたく物音が繰り返された約30秒後、同機は墜落した。

ルビッツ副操縦士にはうつの症状があったとされ、この問題をきっかけにパイロットの精神面の健康管理は世界的な論議の的になった。

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