台湾刑務所で囚人6人が銃奪い籠城、全員自殺し人質無事

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(CNN) 台湾の法務部(法務省に相当)は12日までに、南部の高雄市の刑務所で受刑者6人が武器庫を襲って銃を奪い、刑務所所長と刑務官責任者の2人を人質にして籠城(ろうじょう)する事件が起きたが、容疑者全員が同日自殺し、事件は14時間ぶりに解決したと発表した。

人質となっていた所長らは無事だった。法務部幹部は12日未明、釈放を求めて立てこもっていた6人は銃で自殺したと語った。

事件は現地時間の11日午後4時ごろに発生。羅蛍雪・法務部長(法相)によると、容疑者は銃器保管室に侵入し、ライフル、短銃や実弾200発以上を奪い、刑務官ら2人を人質に取って抵抗していた。副所長と刑務官責任者が人質の交換を申し出て、その後、所長が副所長に代わっていた。

6人は刑務所の縫製工場で働いており、武器となるハサミの入手は容易だったとみられる。病気を装って連れて行かれた診察室で職員から鍵を強奪したものの、脱獄に失敗。この後、銃器保管室を襲っていた。

6人は、殺人罪などに問われて服役。刑期や刑務所内の劣悪な処遇などについて不満を募らせていたという。地元メディアによると、収賄などの罪で収監されていた台湾の陳水扁・前総統が最近、治療を理由に刑務所から保釈された厚遇にも反発していたという。

6人のうち1人は悪名高い犯罪組織の構成員とされ、11日夜には声明を出し、殺人罪での無罪を主張し、禁錮18年の判決の不当性を強調していた。6人は車で刑務所を出ることも要求していた。

立てこもり事件を受け、同刑務所は閉鎖され、武装警官隊が包囲するものものしい雰囲気に包まれていた。

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