国連安保理、撃墜の非難決議を採択 現場保存など求める

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墜落したマレーシア航空17便の犠牲者を悼む人々。安保理では非難決議が採択された

墜落したマレーシア航空17便の犠牲者を悼む人々。安保理では非難決議が採択された

(CNN) マレーシア航空17便がウクライナ東部の上空で撃墜された事件で、国連安全保障理事会は21日、同機の撃墜を非難し、墜落現場への全面的な立ち入りを求める決議を全会一致で採択した。決議では責任の所在には言及せず、ロシアも賛成に回った。

同機の墜落を巡って米国などは、親ロシア派の武装勢力が制圧する地域から発射された地対空ミサイルで撃墜されたとの見方を強めている。オバマ大統領やキャメロン英首相は、武装勢力がロシアの助けを借りずにこれほどの高度を飛行する航空機を撃ち落とすことはできないと述べていた。

これに対してロシア側は21日、マレーシア機を撃墜したのはウクライナのジェット戦闘機だった可能性があるとの見方を示した。

国営メディアによると、ロシア陸軍幹部が記者会見して、ウクライナのSu―25戦闘機がマレーシア機と同じルートを3~5キロ離れて飛行していたことが分かったと発表。「なぜウクライナ機が民間ルートをマレーシア機と同じ経路で飛行していたのかを知る必要がある」と語った。

一方、ポロシェンコ大統領は、ウクライナ機は当時飛行していなかったと反論している。

武装勢力側も撃墜への関与を否定している。親ロシア派が樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」のボロダイ代表はCNNの番組で、マレーシア機はウクライナ軍が地対空ミサイルか戦闘機を使って撃墜したとの見方を示し、「我々には動機も意図もない。だがウクライナには明らかにそれがある」と語った。

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