ポリオ感染拡大 WHOが「緊急事態」宣言

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ポリオワクチンを接種する子ども。感染者が増えているとして緊急事態が宣言された

ポリオワクチンを接種する子ども。感染者が増えているとして緊急事態が宣言された

(CNN) 世界保健機関(WHO)は5日、ポリオの感染者が増加傾向にあり、国境を超えて感染が広がったケースもみられるとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

WHOによると、今年1~4月にパキスタンからアフガニスタン、シリアからイラク、カメルーンから赤道ギニアへ感染が広がり、現在計10カ国で患者が確認されている。

通常なら感染が起きにくいこの時期に拡大がみられたため、ウイルスが活発になる5月以降のシーズンに向けて「国際協調による対応」が不可欠になるという。

ポリオの患者は昨年、世界で計417人に上った。内戦状態で予防接種が中断したシリアでは昨年10月、約15年ぶりに感染が確認された。

今年はすでに74人が感染。このうち59人はパキスタン、4人がアフガニスタンで、残る8カ国は3人以下となっている。

WHOは、「現状を放置すればポリオ根絶は失敗に終わる」と警告。国際的な感染拡大を防ぐため、感染国の住民や渡航者の予防接種を徹底するよう呼び掛けている。

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