露大統領、英独首相と電話会談 クリミア分離の動き「擁護」

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ヤヌコビッチ前政権へのデモが行われた首都キエフの独立広場

ヤヌコビッチ前政権へのデモが行われた首都キエフの独立広場

ウクライナ・シンフェロポリ(CNN) ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナ情勢を巡ってドイツのメルケル首相、英国のキャメロン首相と相次いで電話で会談し、同国からの分離を目指すクリミア自治共和国の動きを擁護すると強調した。同共和国の中心都市シンフェロポリでは、親ロシア派と反ロシア派の両陣営がそれぞれ集会を開いた。

ロシア政府の発表によると、プーチン大統領は英独首相との電話会談で、「クリミアの正当な機関が、国際法に基づき、同地の住民の利益のために手順を進めている」と強調。ウクライナの新政権は「超愛国主義者や過激派による暴動」を食い止めるための措置を何も講じていないと批判した。

一方で、ウクライナ情勢に関する意見の食い違いはあっても、緊張を緩和し、事態を平常化させる必要があるとの見方では一致したとしている。

この会談について、ロシア人ジャーナリストのウラジミル・ポズナー氏は、「プーチン大統領が事態を非常に憂慮していることを示すものだと思う。ソビエト帝国の再建を狙っているという見方は見当外れだ」と解説。「ロシアと西側との国際関係の必要性についてはプーチン大統領も十分承知している。事態がエスカレートする中で、この極めて危険な状況からの脱却に向け、何らかの方法が見出されるチャンスが訪れることを期待したい」と語った。

ウクライナ暫定政権のヤツェニュク首相はクリミア情勢について協議するため、今週米国を訪問する。同首相府の報道官によると、12日に米国入りする予定。米ホワイトハウスもヤツェニュク首相の訪問予定を確認し、ロシア軍の展開やウクライナに対する経済支援が会談のテーマになると説明した。

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