チュニジアで野党指導者殺害、数千人がデモ

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チュニジアで野党指導者暗殺、数千人がデモ

(CNN) チュニジアの首都チュニス近郊で25日、野党指導者のムハンマド・ブラヒミ制憲議会議員が何者かに射殺される事件が起きた。同国では2月にも、イスラム系与党に対する批判の急先鋒だった別の野党指導者が暗殺されている。

国営TAP通信によれば、ブラヒミ氏はチュニス郊外のアリアナで自宅から車で出たところを撃たれたという。内務省はCNNに対して、ブラヒミ氏は少なくとも11発の弾丸を体に受けていたと明かした。

TAP通信によれば、オートバイに乗った2人組がブラヒミ氏を撃って逃げたとの目撃証言があるという。

国営テレビはチュニスの内務省周辺で25日、数千人が暗殺に抗議するデモを行ったと伝えた。TAP通信によれば、労働組合が26日にゼネストを呼びかけているという。

アドネネ・マンサル大統領報道官は事件を「憎むべき犯罪」だと述べ、「対立のわな」に陥らないようにと国民に呼びかけた。

チュニジアで左派系の野党指導者が殺害されるのは、2月に暗殺されたショクリ・ベライド氏に続く2人目。ベライド氏は左派政党の連合体「人民戦線」の指導者だったが、ブラヒミ氏の人民運動は最近、この人民戦線に加入したばかりだった。

ブラヒミ氏もベライド氏も与党であるイスラム政党アンナハダと対立していた。

ベライド氏の暗殺は1956年のチュニジア独立以降、国内で政治家が暗殺された初めての事件であり、この国を大きく揺るがした。大規模な抗議運動が起き、当時の首相は辞任に追い込まれた。

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