米国、シリア反体制派に武器供給計画か

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米政府、シリアは「一線越えた」

(CNN) 米国が米中央情報局(CIA)を通してシリアの反体制派への武器の提供を計画していることが、2人の米当局者の話から明らかになった。米国が提供を予定しているのは小型武器と弾薬で、さらに対戦車兵器を提供する可能性もあるという。

オバマ政権は13日、シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用し、越えてはならない一線を越えたと断定し、シリア政府軍との戦闘で劣勢にある反体制派への軍事支援の強化を表明したが、支援の具体的な内容は明らかにしていない。

2人の当局者は、現在、小型武器と弾薬に加えて対戦車兵器の提供も検討されているが、対空砲火の提供は見送られる公算が高いとしている。

ローズ米大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は記者会見で「米政府は(反体制派への)支援の規模と範囲を拡大する」と述べたが、支援を行う時期や支援内容については言及を避けた。また、オバマ大統領がシリアへの米軍派遣の可能性を否定したことも明らかにした。

またシリア政府軍が化学兵器を使用し、少なくとも100人以上が死亡したとする米国の主張にロシアが疑問を抱いていることについて、ローズ氏は、使用されたと見られる神経ガスのサリンのサンプルなど「説得力のある」証拠をロシア政府に提供したと述べた。

さらにローズ氏は、オバマ、プーチン両大統領は17日、主要8カ国(G8)首脳会議出席のために訪れる北アイルランドで首脳会談を行い、その中でシリア問題についても議論する見通しであることを明らかにした。

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