パキスタン総選挙、投票率60% 爆弾テロや不正疑惑も

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投票のために並ぶ人々と警戒に当たる保安要員

投票のために並ぶ人々と警戒に当たる保安要員

パキスタン北部ラホール(CNN) パキスタン総選挙は11日に投票が行われ、選挙管理委員会が12日発表したところによると、60%近い投票率を記録した。一方では投票所などを狙った爆弾テロが相次いで起きているほか、不正疑惑を指摘する声も上がるなど、順調とはいえない側面も露呈した。

総選挙では同国初の民主的な政権移行が実現する見通し。選挙期間中から続発した爆弾事件にもかかわらず、各地の投票所では明け方から有権者が並んだ。一部の投票所には3時間待ちの長い列ができた。

選管責任者は記者会見で、ほぼすべての地域で自由、公正な選挙が実施されたと述べた。

北西部のラホールやペシャワルでは開票結果が判明する前の12日未明から、市民らが路上で祝賀パーティーを始めた。最大野党・イスラム教徒連盟シャリフ派を率いるシャリフ元首相は同日、勝利に強い自信を示し、単独政権が望ましいが連立の用意もあると述べた。

だが投票当日、南部カラチでは連立与党のひとつ、アワミ民族党の選挙事務所などで爆弾テロ4件が続発し、14人が死亡。西部バルチスタン州では、投票帰りの有権者が乗る車などを狙った2件の爆発で11人が死亡するなど、全国で計29人の死者が出た。

バルチスタン州の州都クエッタではアワミ民族党の事務所に手投げ弾が投げ込まれ、党支持者ら12人が負傷した。ペシャワルでは投票所の学校で爆弾が爆発し、子どもを含む12人が負傷している。

最大与党、人民党の指導者は、カラチなどで不正があったとして、該当する選挙区での投票やり直しを求めている。投票をボイコットした政党もある。

ザルダリ大統領は各地での攻撃を非難する一方、武装勢力の「卑劣な行為」も国民による選挙権の行使を阻止することはできなかったと強調した。

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