武器貿易条約、国連総会で成立 通常兵器に初めての規制

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(CNN) 国連の条約として初めて武器の国際取引規制を定めた「武器貿易条約」が2日、国連総会で採択された。潘基文(パンギムン)事務総長は「世界の人々にとっての勝利」と歓迎する談話を発表した。

武器貿易条約は戦車、重火器、戦闘機、ミサイル、軍艦、小火器の取引を規制する。潘事務総長によれば、武器が闇市場に流れたり、海賊、テロリスト、犯罪集団などの手に渡ったりするのを食い止める狙いがある。

採決ではイラン、シリア、北朝鮮が反対票を投じ、154対3の賛成多数で採択された。加盟50カ国が批准すれば発効する。

潘事務総長は「これで世界の軍縮と不拡散の取り組みに弾みが付く」との談話を発表。米国のケリー国務長官は「正規の武器取引を行う国家の主権を守りながら、世界の安全保障が強化される」と評価した。

一方、米上院での同条約承認に反対している全米ライフル協会(NRA)は、「米国内で火器を売買したり保有したりする権利が制限あるいは全面否定される」と反発している。

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