シーア派狙う爆弾テロ相次ぐ、死傷者100人超 パキスタン

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イスラマバード(CNN) パキスタン北部のデライスマイルカーン市で24日から25日にかけて、イスラム教シーア派の宗教行事アシュラを狙った爆発事件が相次ぎ、信者や子どもなど100人以上が死傷した。

25日の爆発はシーア派の信者の行列付近で発生し、地元当局者によると5人が死亡、70人以上が負傷。爆弾は自転車修理店の店内に仕掛けられていた。

この事件について、イスラム過激派組織の「パキスタン・タリバーン運動」が犯行を認め、パキスタン全土でアシュラの行列を狙った攻撃を続けると予告した。同組織は、前日の24日にデライスマイルカーンで起きた爆発についても犯行を認めている。

24日の爆発もシーア派の信者が狙われ、子ども3人を含む7人が死亡している。警察によると、爆弾はごみ箱の中に仕掛けられ、大人の後に子どもたちがついて歩く行列の最後尾が通過するタイミングで爆発した。負傷者18人のうち5人は子ども、2人は警察官だった。

パキスタンでは多数派であるスンニ派の過激派が少数派のシーア派を狙った攻撃を繰り返している。

爆弾は携帯電話を使って爆発させられているとの情報もあることから、同国のマリク内相は各都市で携帯電話サービスを一時的に中断。一部の都市では、爆弾テロに使われることの多いバイクの利用を2日間にわたって禁止する措置を取った。

しかしこうした警戒態勢にもかかわらず、21日にも少なくとも31人が死亡、68人が負傷する爆弾事件が起きていた。

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