パキスタンの少女銃撃事件、容疑者の家族「謝罪したい」

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タリバーンに銃撃されたマララ・ユスフザイさん 写真提供:QEHB CHARITY

タリバーンに銃撃されたマララ・ユスフザイさん 写真提供:QEHB CHARITY

パキスタン・スワート渓谷(CNN) パキスタンでイスラム武装勢力タリバーンを批判していたマララ・ユスフザイさんが銃撃されて重傷を負った事件で、容疑者とされる男の家族がCNNの単独インタビューに応じ、被害者のマララさんに謝罪したいと語った。

この事件でパキスタンの警察は、アッタ・ウーラ・カーン容疑者(23)と少年2人が犯行にかかわったとみて行方を追っている。カーン容疑者の親族のリアナ・ハリームさんは4日、犯行現場となったミンゴラ市の郊外にある自宅でインタビューに応じ、「彼は私たち一家に恥をかかせた。あれから私たちは何もかも失ってしまった」と肩を落とした。

事件の翌日、一家の自宅は治安部隊に捜索され、ハリームさんと家族は近くの家に連行されて、カーン容疑者の居所や、携帯電話で連絡できるかどうかを尋ねられたという。

妊娠していて体調も優れなかったというハリームさんは、夫とともに1~2日後に解放され、自宅に戻って女児を出産。しかし5日後に再び軍の捜索を受け、夫が連行された。夫のほか、ハリームさんの年老いた母親とおじなどは、いまだに解放されていないという。

カーン容疑者が犯行にかかわったことはほぼ疑う余地がないとハリームさんは言い、「彼がやったことは許されない」「マララさんは妹のような存在。1日も早く回復して、幸せな日常生活に戻れることを願っている。私たち一家のことを敵と思わないでほしい。アッタ・ウーラはもう兄弟とは思っていない」と語った。

マララさんは英国の病院で治療を受けており、医師によると、あと数週間から、長くても数カ月で退院できそうだという。

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