海賊事件、08年以来の水準まで減少 多国籍艦隊が奏効

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香港(CNN) 世界の海賊行為などを監視する国際海事局(IMB)は22日、今年1~9月に発生した海賊事件が前年同期に比べ大きく減少したとする報告書を発表した。

報告書によると、今年9月までに世界各地で起きた海賊事件と同未遂事件は233件。昨年の同じ時期には352件発生していた。

特にアフリカ東部ソマリア沖での発生件数が、昨年の199件から70件に大きく減少し、2009年以降で最も少ない水準にとどまった。

IMBはこの結果について、09年からアデン湾などソマリア沖に展開している多国籍艦隊、第151合同任務部隊(CTF151)による海賊行為の予防、阻止活動が功を奏しているとの見方を示した。同時に、この海域の危険度は依然高いとして、活動継続の必要性を強調した。

報告書によれば、今年は海賊事件で6人が死亡、448人が人質となった。アフリカ西部のナイジェリアやベニン、トーゴの沖合で、石油タンカーが狙われるケースが増えているという。アジアではインドネシア沖での発生件数が51件と最も多く、昨年の30件から増加した。

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