リビア米領事館襲撃の現場映像か 大使救出に歓声も

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ベンガジ(CNN) リビア東部ベンガジで11日に起きた米領事館襲撃事件の現場を撮影したとされるビデオに、犠牲となったスティーブンス米大使の救出シーンとみられる映像が入っていることが分かった。領事館を取り囲んだ群衆は、大使の無事を願っているように見える。ただし、米国務省はこのビデオが本物かどうか確認できていないとしている。

ビデオは現場に居合わせた男性が撮影したという。男性によると、現場には煙が立ち込めていて、領事館の本館がほとんど見えないほどだった。

しかしビデオには、懐中電灯を持った人々が開いた窓から出入りする姿が記録されている。やがて中から負傷者が運び出された。撮影者によれば、これがスティーブンス大使だった。煙で口が黒くなっていたが、脈があり、目も動いていたという。

外国人のようだ、とだれかが叫ぶ。生きていることが分かると、歓声とともに「神は偉大なり」とアラビア語で唱える声が響いた。「病院へ運べ」という声も聞こえる。その後、1人の男性が大使とみられる負傷者を背負って運ぶ姿をとらえた写真も公開されている。

しかし搬送先の医師によると、病院で蘇生措置を試みたものの、大使は助からなかった。事件では大使ら4人が死亡した。

同事件については、預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画への抗議デモとの見方のほか、事前に計画されたテロとする説もあり、リビアと米国の両当局が調べを進めている。

米国務省のヌーランド報道官は16日、ビデオの存在を認めたうえで、「本物かどうかは確認できない」と慎重な姿勢を示した。

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