台湾の同性カップルが初の仏前結婚式、アジアにも進展の兆し

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(CNN) 台湾でこのほど女性同士のカップルが初めて仏前結婚式を挙げた。昨年8月にも女性カップル80組が盛大な合同結婚式を開いているが、仏前式は今回が初めて。台湾の同性婚を認める法律は2003年に提案されたまま進展せず、アジアで同性婚を法律で認めている国や地域はまだ皆無。しかしベトナムやネパールでは進展の兆しも見えている。

台湾のカップルの仏前結婚式は11日に行われ、白いドレス姿の2人が仏像の前にひざまずき、経文が流れる中、念珠を交換して結婚の誓いを交わした。

地元紙によると、挙式したのは7年前から交際を続けてきたホワン・メイユーさんとユー・ヤーティンさん。自分たちが信仰している仏教で結婚式を挙げ、台湾社会に同性婚を受け入れてもらうきっかけになればと話している。式は社会活動にも熱心な高僧が執り行った。

地元の同性愛者団体関係者は、「同性愛者のコミュニティーは力強さを増している」と話し、同性婚を認める法律は今後数年のうちに通過するとの楽観的な見方を示した。

アジアではベトナムの司法省が7月、来年の国民議会への提案に、同性婚の権利について定めた条項を盛り込むことを検討すると表明。ネパールの内務省は5月に、公文書などで同性愛者などの性別選択の幅を広げ、「その他」の分類を設けると発表している。

ネパールの最高裁は2008年に結婚の権利を含めた同性愛者の権利を全面的に認める判決を言い渡した。しかしまだ法律制定には至っていない。

ベトナムの首都ハノイでは今月5日に同国初のゲイプライドパレードが開かれ、約100人あまりが参加した。ミャンマーでも5月、ラオスでは6月に同様のパレードが開かれている。

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