米ケンタッキー州知事選、民主党のベシア氏が再選 CNN予想

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討論会を前に支持者に迎えられるベシア知事夫妻=10月23日、ケンタッキー州レキシントン/Kentucky Educational Television/Pool/AP

討論会を前に支持者に迎えられるベシア知事夫妻=10月23日、ケンタッキー州レキシントン/Kentucky Educational Television/Pool/AP

(CNN) 米南部ケンタッキー州の知事選が7日に行われ、CNNの予想によると民主党の現職、アンディ・ベシア知事が共和党のダニエル・キャメロン候補を下して再選を決める見通しとなった。同州は共和党優位の州として知られ、2020年の大統領選では共和党から出馬したトランプ前大統領が約25ポイント差で勝利していた。

ベシア氏は米国で最も人気の高い知事の一人で、ケンタッキー州の選出公職では唯一民主党に所属する人物。今回の知事選では、人工妊娠中絶を主要な争点とした。

中絶は大半の場合、州内で違法とされている。ベシア氏は州司法長官のキャメロン氏に対し、中絶に関する現行の州法を支持していると攻撃した。同法では母親の生命に危険が及ぶ場合を除き、あらゆる事例で中絶を禁止する。レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠も例外には含まれていない。

中絶の問題に加え、ベシア陣営は新型コロナウイルスの州内での蔓延(まんえん)、21年の竜巻、22年の壊滅的な洪水の際に同氏が発揮した指導力も強調した。

一方の共和党側は、国政の状況を知事選に絡めることを狙った。ベシア氏をバイデン大統領と結びつけつつ、トランプ氏がキャメロン氏を推薦している点を強調した。

ベシア氏の1期目は、共和党が過半数を握る州議会との間で無数の衝突が繰り返された。対立が生じた問題は教育、公的支援、租税政策など多岐にわたる。

共和党は州議会の上下院で知事の拒否権に対抗できる圧倒的多数を維持しているため、こうした衝突は今後も継続する公算が大きい。

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