カリフォルニア山火事、ワイナリーの被害拡大 30軒近く被災

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グラスファイアはナパバレーのいくつものワイナリーを破壊/Justin Sullivan/Getty Images

グラスファイアはナパバレーのいくつものワイナリーを破壊/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) ワインの産地で有名なカリフォルニア州のナパバレーで山火事によるワイナリーの被害が広がっている。

一帯を焼く「グラスファイア」と呼ばれる火災は、これまで6万7000エーカー(約271平方キロ)を延焼。カリフォルニア州北部のワイナリーを30軒近く破壊した。

ナパバレーは通常、秋にはブドウの収穫期を迎えて多くの観光客が訪れる。しかし今年は、風にあおられた火災が多くのワイナリーをのみ込んだ。ワイナリーの多くは家族経営だ。

歴史あるフェアウィンズ・エステート・ワイナリーもその一つだ。

フェアウィンズ・エステート・ワイナリーも被災/Go Nakamura/Bloomberg/Getty Images
フェアウィンズ・エステート・ワイナリーも被災/Go Nakamura/Bloomberg/Getty Images

同ワイナリーの経営者、ブランドン・チェイニー氏によると、約4万平方フィート(約3700平方メートル)の製造場や試飲室は完全に破壊された。何百本ものワインの瓶が割れ、ワインのタンクも修復不可能な損傷を受けた。

だが、このワイナリーを守ろうと地元消防局が奮闘してくれたことにチェイニー氏は心動かされたという。消火ポンプの水圧がなくなり、避難をよぎなくされた消防士が、建物に掲げられていた米国旗を救い出して渡してくれたと述懐。ワイナリーを守れなかった責任を感じている様子だったが、「再建した証しに再びこの旗を掲揚できるように」と旗を返してくれた計らいに感激したと語った。

Justin Sullivan/Getty Images
Justin Sullivan/Getty Images

非営利法人「ナパバレー・ビントナーズ」によると、ナパバレーにある約475のワイナリーの95%が家族経営。地元消防当局者は、グラスファイアの78%を封じ込めたものの、完全な消火には10月末までかかるとの見通しを示している。

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