真珠湾攻撃で戦死の米兵、77年ぶりに身元判明 故郷で埋葬

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遺体は棺に納められ、家族の待つサウスカロライナ州に送り届けられた/Courtesy Thomas Dorr

遺体は棺に納められ、家族の待つサウスカロライナ州に送り届けられた/Courtesy Thomas Dorr

ドーアさんの遺骨は今月5日、星条旗でくるまれた棺(ひつぎ)の中に納められ、およそ15人の遺族が待つサウスカロライナ州の国際空港に到着した。その後棺は霊柩(れいきゅう)車に乗せられ、リムジン3台に先導されて葬儀場へと向かった。途中の道路では交通規制が行われ、地元の警察官や消防士らが棺に向かって敬礼を送ったという。

葬儀場に着くと、まずトーマスさんが棺に近づいた。直接会ったことはないが、真珠湾攻撃について学んでいたトーマスさんは、亡くなったおじとの間に強いつながりを感じていた。

トーマスさんは棺の横にひざまずくと、棺に手を置いて涙を流した。ようやく故郷に戻ってこられたおじと、その帰りをずっと待ち焦がれていたおじの両親のことを思い、「涙がこみ上げてきた」という。ドーアさんの遺骨は、真珠湾攻撃の日である7日に埋葬される。

国防総省の担当者によると、オクラホマに乗艦した戦没者のすべての遺骨を記念墓地から掘り起こしたのは15年のことだった。同年以降、これまで189人の遺骨の身元が判明し、遺族のもとに返されてきたという。同担当者は「残りの兵士についても、向こう2年間で身元を特定できるよう懸命に取り組んでいる」と語った。

写真特集:「屈辱の日」、真珠湾攻撃

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