「ハービー」再上陸、豪雨続く 死者28人に 米テキサス州

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米ハリケーン、避難生活の現場

(CNN) 大型ハリケーンから熱帯低気圧に変わった「ハービー」が現地時間の30日、テキサス州との州境に近いルイジアナ州西部に再び上陸した。記録的な豪雨が続くテキサス州では洪水の被害がさらに拡大し、ハービーが同州に上陸して以来の5日間で死者は少なくとも28人に上っている。

テキサス州ヒューストン東部の一帯では浸水した住宅に数千人が取り残され、避難所に身を寄せていた住民が別の場所に避難を強いられる事態も発生。テキサス州のアボット知事は、「この雨に関する限り、テキサス州南東部ではまだ最悪の事態は終わっていない」と危機感を示した。

同州沿岸部ポートアーサーのフリーマン市長は30日、フェイスブックで市全域が洪水に見舞われていると伝え、「通報があれば救助に向かう。可能であれば高い所へ移動を。ただし屋根裏には近づかないように」と呼びかけた。

ポートアーサー市内では、避難所になっていた市民センターにも同日水が流れ込み、簡易ベッドが高さ約60センチの水につかった。避難所にいた人たちはテーブルの上などに座って待機しながら、近くの学校へ避難した。

市内の介護施設では、入所者を自分たちで避難させようとする家族との間でトラブルも発生。救急隊が寝たきりの入所者など74人あまりを避難させた。

同地の警察はボートで救助活動を支援するボランティアを募り、自宅などに取り残された人は白いタオルやシーツを振って救助を要請するよう呼びかけている。

沿岸部のポートアーサーとボーモントでは24時間で660ミリの雨量を観測。30日現在も雨は降り続き、特にポートアーサーではボーモントから水が流れ込んで被害の拡大が予想される。

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