輸入イチゴで肝炎集団発生、スムージーに使用 米国

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米国で輸入イチゴが原因とみられるA型肝炎が集団発生=Amanda Greene/Turner

米国で輸入イチゴが原因とみられるA型肝炎が集団発生=Amanda Greene/Turner

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は31日、米国内で55人がエジプト産冷凍イチゴが原因のA型肝炎に罹患(りかん)したと発表した。

患者が発生した6州のうち、最も患者数が多いのはバージニア州の44人で、メリーランド州とウエストバージニア州がそれぞれ4人、ノースカロライナ州とオレゴン州、ウィスコンシン州が各1人となっている。

「A型肝炎の潜伏期間は15~50日と比較的長いことから、今後も患者数の報告は増えると思われる」とCDCの報道官は述べた。

バージニア州保健当局によれば、同州で発症した44人の患者の年代は15~68歳で、うち半数が入院。最初に患者の発生が確認されたのは5月初めだったが、当局は8月まで、共通の感染源について詳細を明らかにしていなかった。

CDCによれば、患者はほとんど全員、バージニア州とその周辺にある同じ系列のスムージー店でスムージーを飲んでいた。この店では輸入ベリーを使ったスムージーを販売している。

バージニア州保健当局は21日、遺伝子検査の結果、エジプト産イチゴが原因で過去に起きた肝炎流行の際のウイルスの株と、今回の株が同一だったと明らかにした。また26日には、今回の集団発生の原因はエジプト産イチゴだと発表した。

CDCによれば、米国内でのA型肝炎の発生率は、1995年にワクチンが認可されて以降95%減少。2014年の最新データによると、全米で確認された症例数は1239件(前年比30.4%減)だった。

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