オバマ米大統領、最高裁判事の後任を指名 共和党は阻止へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
オバマ大統領から最高裁判事の後任の指名を受けたメリック・ガーランド氏=連邦控訴裁

オバマ大統領から最高裁判事の後任の指名を受けたメリック・ガーランド氏=連邦控訴裁

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は16日、先月死去したアントニン・スカリア連邦最高裁判事の後任としてコロンビア特別区連邦控訴裁のメリック・ガーランド判事を指名した。

オバマ大統領は指名発表にあたり、ガーランド判事について「米国を代表する司法の頭脳であるばかりか、良識と謙遜、高潔、公明正大さ、優秀さを備えた人物」だと述べた。

故スカリア判事は保守派で鳴らした人物だったため、もし今回の人事が承認されれば、これまで20年間にわたり保守に傾いていた最高裁のイデオロギー的なバランスがリベラルへと移ることになる。

だが共和党幹部は次期大統領が就任するまでいかなる後任人事も阻止する構えだ。マコネル上院院内総務は「米国民が選ぶのはガーランド判事を指名する大統領かも知れないし、まったく別の人物が指名されるかも知れない。どうあれ、私たちの考えは空席を埋めるにあたっては国民に発言権を与えるべきだということだ」と述べた。

上院共和党は承認に必要な公聴会にも応じていない。だが民主党は、共和党の上院議員の中でも11月の再選が危ぶまれている人々の造反を狙って揺さぶりをかけている。

ガーランド判事は63歳。ハーバード大学法科大学院出身で、司法省に勤務し、ユナボマー事件やオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件では捜査の指揮を取った。

CNNと世論調査機関ORCの世論調査では、党派を問わず国民の過半数が、上院での公聴会開催を支持すると答えている。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]