北朝鮮、米国人の拘束を認める

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北朝鮮、米国人の拘束を認める

(CNN) 北朝鮮がスウェーデンの外交官に対し、米国人1人を拘束していることを認めた。米国務省が22日に明らかにした。

国務省はプライバシーを理由にその人物の身元を明かしていないが、米カリフォルニア州パロアルト在住のメリル・ニューマンさん(85)と見られる。ニューマンさんの家族によると、ニューマンさんは10月26日から北朝鮮に拘束されているという。

ニューマンさんが最後に目撃されたのは、平壌から北京に向かうアシアナ航空機内だった。ニューマンさんは離陸直前に北朝鮮当局者に機外に連れ出されたという。当時ニューマンさんは10日間の日程で友人と北朝鮮旅行を楽しんでいた。

北朝鮮政府が一部の旅行規制を解除して以来、同国は人気の観光スポットになっているが、米国は今週、米国民に対し北朝鮮に渡航しないよう警告を出した。

北朝鮮はニューマンさんの拘束理由を明らかにしていないが、可能性の1つとして考えられるのはニューマンさんの軍歴だ。ニューマンさんは朝鮮戦争で、米陸軍歩兵を務めた。また、北朝鮮当局がニューマンさんを別のメリル・ニューマンさんと間違えた可能性もある。このもう1人のニューマンさんも朝鮮戦争を経験した退役軍人で、銀星章を受章している。

北朝鮮当局は定期的に外国人の身元調査を行うことで知られ、各旅行会社は旅行者に注意を呼び掛けている。

現在、ニューマンさんを含め2人の米国人が北朝鮮に拘束されている。もう1人の米国人ペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)氏は、昨年11月に北朝鮮で拘束され、今年4月に北朝鮮政府の打倒を目指す「敵対的行為」を行ったとして労働教化刑15年の有罪判決を受けた。

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