アップル「iPhone 15」発表 充電に「USB―C」採用、独自端子は廃止

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最新のiPhone 15を見学する参加者=12日、米カリフォルニア州クパチーノ/Jeff Chiu/AP

最新のiPhone 15を見学する参加者=12日、米カリフォルニア州クパチーノ/Jeff Chiu/AP

(CNN) 米アップルは12日、米カリフォルニア州クパチーノの本社で開いた発表会「ワンダーラスト」で、新型スマートフォン「iPhone 15」シリーズを発表した。うわさ通り、充電端子を同社独自の「ライトニング」から「USB―C」に切り替えることも確認した。

同時に、新色や新機能を取り入れたスマートウォッチの新製品「Apple Watch Series 9」「Ultra 2」も発表した。

アップルは毎年恒例の発表会でiPhoneのバッテリー持続時間やカメラ性能などを向上させているが、USB―Cへの切り替えは、過去11年で最大の仕様変更だった。これでさまざまな製品やメーカーをまたいだ充電がやりやすくなる。

アップルは、ユーザーの手持ちのiPhoneを新しい機種に買い替えてもらう理由を必要としていた。ユーザーのiPhone買い替え頻度が低くなる中、先月発表されたiPhoneの売上高は3四半期連続で減少し、前年同期比でも約2%減だった。アップルが12日、iPhone 15シリーズの価格を据え置くと発表したことも、ユーザーの買い替えを促す可能性がある。

iPhone 15シリーズ紹介

エントリーモデルの「iPhone 15s」は、通知やアクティビティーなどの情報が画面上部に表示される拡張ツールの「Dynamic Island」が搭載された。この機能はこれまで「iPhone 14 Pro」でしか利用できなかった。

iPhone 15のベーシックモデルは、写真や動画撮影時の手ぶれ補正機能向上、2倍望遠、ポートレート撮影時の色彩や暗い場所での感度向上などを盛り込んだ。上位モデルには、より大型のセンサーを搭載し、高度な4800万画素カメラを採用。「iPhone 15 Pro Max」には5倍光学ズームに対応した望遠カメラが備わっている。

iPhone 15sは、iPhone 14 Proと同じ「A16 Bionic」チップを搭載。ニューラルエンジンを使ってボイスメールの文字起こしをライブで画面に表示するといった複雑なタスクに対応できるようになった。

UWB(超広帯域)チップを搭載したiPhone 15は、人込みの中でも友人と簡単に位置情報を交換できるようになる。

米国での販売価格はiPhone 15が799ドルから、iPhone 15 Proは999ドルから。15日から予約受け付けを開始し、店頭では来週発売する。

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