台湾・鴻海、インド企業との半導体合弁から撤退

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台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)が印企業との半導体合弁からの撤退を表明した/Imaginechina/AP/FILE

台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)が印企業との半導体合弁からの撤退を表明した/Imaginechina/AP/FILE

香港(CNN) 電子機器の受託生産世界最大手、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)は10日、インドの金属・エネルギー企業ベダンタとの194億ドル(約2兆7000億円)規模の合弁事業について、「これ以上前に進めない」方針を明らかにした。

今回の発表はハイテク製造大国を目指すインド政府の計画にとって打撃になるとみられている。ただ、当局者はこうした見方に反論している。

米アップルの主要サプライヤー(供給業者)として知られる鴻海はCNNへの声明で、今回の決定は「相互の同意」に基づくものであり、「より多様な成長機会を模索」できるようになると説明した。

合弁事業は今後、ベダンタが100%所有することになる。

鴻海は11日の追加声明で、インドの半導体産業への投資に関与する方針を再確認し、半導体や電子ディスプレーの生産施設設立を補助する政府のプログラムに応募すると表明。「新しい場所でゼロからファブ(半導体製造工場)を建設するのは難題だが、フォックスコンはインド投資に関与する」と述べた。

鴻海は2022年2月の合弁発表以降、ベダンタと協力して半導体工場の立ち上げ計画に取り組んできた。

鴻海は工場への投資額を公表していないものの、インドのモディ首相は昨年9月、ツイッターで総投資額は1兆5400億ルピー(現在のレートで約2兆6000億円)に上ると明らかにしていた。

鴻海はすでに、インドのアンドラプラデシュ州やタミルナドゥ州に工場を持っている。多国籍企業が中国以外への供給網多角化を図る中、鴻海を含むグローバルIT企業の多くはインドで商機を探っている。

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